Andinn Syngu ~精霊の刻~

精霊の力はかりそめ

強すぎる力はその身を滅ぼす

Introduction

神は大国の圧制に苦しむ男の祈りを聞き入れた。

“闇への扉を開き、精霊の幼子をお前の息子に与えよう。

それは息子と共に成長し、やがて力を現すだろう”

その通り大国は退き、男の息子は新たに王国を興した。

神はまた、こうも言った。

“精霊の力はかりそめ。

強すぎる力はその身を滅ぼす”

ミディア創始録より

Movie

Lyric

Stund Anda

Andarnir dansa fyrri daga,

syngja gleymdar sögur úr fortíðinni.

þú munt heyra.

Bara friðsælt, áfram að bíða.

Tími hjálpræðis, hann kemur til allra.

þú munt skilja.

Ég bíð spenntur eftir dögun, en óttast að morguninn komi.

Að deyja er skelfilegt, en lífið er erfiðara.

精霊の刻

精霊は在りし日を踊り

忘却の昔日を歌う

やがて聞く

ただ静穏に待ち続けるは

等しく来たる救いの時

やがて知る

夜明けを待ちて朝を憂う

死ぬは恐ろしく生きるは猶々苦難

Hour of Spirits

The spirits dance the days of yore,

singing forgotten stories of the past.

You will hear in time.

Just peacefully, just keep waiting.

The time of salvation, it comes to everyone.

You will see in time.

I eagerly await the dawn, but dread the morning coming.

When it comes to dying, it's scary, but living is even harder.

stund anda

andarnir dansa fyrri daga

syngja gleymdar sogur ur fortiwinni

wu munt heyra

bara friwsalt afram aw biwa

timi hjalprawis hann kemur til allra

wu munt skilja

eg biw spenntur eftir dogun en ottast aw morguninn komi

aw deyja er skelfilegt en lífiw er erfiwara

Prologue

永遠に続くかと思われた深い森が突然、終わった。

頭上に現れた太陽が視界を奪い、目が眩んだ一行の足が止まる。

白日の元に晒された人々は、希望に輝く者と、これから行われることに怯えたように目を伏せる者とに分かれていた。

永遠に続くかと思われた深い森が突然、終わった。

頭上に現れた太陽が視界を奪い、目が眩んだ一行の足が止まる。

白日の元に晒された人々は、希望に輝く者と、これから行われることに怯えたように目を伏せる者とに分かれていた。

シェーラは少し目を伏せていた。

隣を見ると、双子の兄のキシェが目を輝かせている。

彼はこれから行われることの正しさを疑いもしていないようだ。

どうすれば失敗せず、期待に応えることが出来るかを考えているに違いない。

「キシェには無理だ」

アードの声がシェーラの頭に響く。

その言葉に疑問を感じないわけではなかったが、キシェの顔を見ていると、やはりその通りだと思わざるを得ない。

アードの言葉がなければ、シェーラもキシェのように希望に満ちていられたことだろう。

話をしたアードを恨みたくなったが、聞いていなければきっと後悔していた。

しかし、頭では分かっていても、十を少し過ぎただけの少女には荷が重いようで、シェーラは知らずのうちにため息をついていた。

ほんの少し先に生まれたというだけのキシェは、実に頼りない兄だった。

シェーラの方が姉のようだと言われたことは数知れない。

育ての親のリアにだって、実の息子のアードよりキシェの方がずっと甘えている。

「急がねば。精霊の刻が来てしまう」

誰かが言った言葉に促され、一行は再び歩き出した。

キシェは足取り軽く、大人たちの後をついていく。

それに引き摺られるようにして歩き出したシェーラの耳に、アードの言葉がこだまする。

「キシェには無理だ。シェーラがそうするしかない」



Not to be continued…

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